え〜……どぉも、 です。
ポンズもあれから1の門を開けられるようになりました。
ゴンはその間も修行してたんですが、結局2の門を動かすくらいどまり。
レオリオは2の門を完全に開けられるようになってました。
で、4人で中に進んだわけなんですが……

「おぉ 。久しぶりじゃの」

……忘れてました。

「あれからまた強くなっとるようじゃな。そろそろ儂も気をつけんといかんかの」

「……お久しぶりです、ゼノさん」

ここがこの人達の家だって事。
















再会×バイバイ?×修行の旅

















「そうだじいちゃん」

ブタ君……じゃなくてミル兄のお仕置きを許可貰って終わらせた俺は、親父が呼んでるって言いに来たじいちゃんに声をかけた。

って、知ってる?」

聞いたのは、あいつの事。
嘘つくような奴じゃないってのはわかってるんだけど、でもやっぱ確認しておきたいじゃん。

「おぉ、キルもあやつにあったか。どうじゃった?」

「なんつーか……見た目は普通の優しそうな兄ちゃんって感じだったけど……」

「ほっ! あやつももうそんな歳になったか……そうじゃの。最初にあったのが丁度、あやつがキルと同じくらいのときじゃったからのぉ」

やっぱりそうか。
じいちゃんにハンター試験での の話を一通り聞かせてみたらじいちゃんは一言、

「やはり、腕を上げているようじゃの」

って。
それにしてもあいつ、俺と同じくらいでじいちゃんと渡り合ってたって……どれだけ強いんだよ。
全然そんなそぶり見せてなかったぞ?

「あやつの強さに気がつくにはキルはもう少し時間がいるかの」

「ちぇ……なんだよそれ」

「じきにわかるじゃろ」

じいちゃんはそれ以上なんにも話してくれなかった。
ただ……

「嬉しそうだったな、じいちゃん」

の名前を出した時のじいちゃん、すごく嬉しそうな顔してたんだ。
なんか分かんないんだけど、でも……多分あれは、強い奴とまた会えるかも知れないとかそういう、ウチの家族にはありがちなそんな喜び方じゃなかった気がする。
どっちかっていうとあれは……

「俺に喜んでたっぽかったな」

多分、正解なんだろうな。
じいちゃんは俺が と知り合った事が嬉しいんだと思う。
の話しぶりからするとじいちゃんと結構打ち解けてたっぽかったし、共通の知り合いが出来たとか、そんな感じなのかもな。

「ってやばっ! 早く親父んとこいかないとっ!」

ゴン達来てるらしいけど、じいちゃんが認めてるらしい が一緒らしいし大丈夫だろうな。
俺もさっさと……親父と決着、つけてこないと。




















「キルが世話になっとったようじゃの」

「いえ、そんな事は……」

「謙遜せんでもいい。試験の時の話は大体聞いたしの」

え、と……ぽ、ポンズです。
…………信じられない光景が目の前に広がってます。

「それでもまだ、ゼノさんには勝てそうにありませんし」

「勝てはせんかもしれんが、負けもせんじゃろお前は」

「……逃げていいなら」

「守りのほうが得意じゃろという意味なんじゃがの」

い、い、今、目の前で と……ゾルディック家の人が談笑してます。
談笑だよ!? 談笑! 笑顔で話してるんだよっ!?

「ところで気になっとったんじゃが、そっちの娘さんはなんで坊主共と一緒にいかんで残ったんじゃ?」

え? わ、わたしっ!?
どっどどどうしよっ!? なんかヘンな事言ったら殺されちゃうのかなっ!?

「ポンズ、そんなに怯えなくてもゼノさんは仕事以外で殺しはしない人だから」

「そうじゃぞ娘さん。それに の知り合いともなれば尚更じゃ」

そう言って笑うゼノさんっておじいさんは、ホントにゾルディック家の人だとは信じられないくらい“普通のおじいちゃん”って感じでした。

「あ、あの、その……わ、私は元々、 に付いてきたから……」

「ほう? 弟子か」

「あ、いや、そんな大仰なものじゃないですよ。もっと鍛えなおしたいってポンズが望んでたから協力してるだけです」

「それは似たようなもんじゃろ……ん? という事は娘さん、お前さんも試しの門はクリア出来たのかの?」

「あ、はいっ! ギリギリ1の門通れたくらいですけど」

ホントにギリギリだったけど。
でもゴン君達が待っててくれたおかげで私も堂々と中に入れた。

「ほう……ならもう次の試験は大丈夫じゃろ。後は来年までにどこまで自分を高められるか、じゃな」

「はいっ!」

ゼノさん、いい人だなぁ。
ホント、おじいちゃんって感じがする。

「最近は年頃の娘さんと話す機会があまりなくての。孫達も皆可愛いんじゃが、癖やアクが強い奴等ばかりなんじゃ」

……それは、まぁ……そうなんでしょうね。
っていうかゼノさん、結構面白い人かも。

「どうじゃ。お前達の連れがキルと会うまでまだ時間は少しあるじゃろうし、それまでウチで茶でも」

「……キルアを外に出すつもりなんですか?」

「その方が良かろうて。キルの為にも、それに……ゾルディックの為にもの」

「……そうですか」

「まぁ、それなりによろしくしてやってくれ」

「はい」

とゼノさんのそのやり取りの意味は、分からなかった。
でも結局その後ゼノさんは私達二人を自室に招いてくれて、お茶をご馳走してくれました。

「これ、二人の分はちゃんと毒抜きで持ってくるんじゃぞ? 大事な客人なんじゃからな」




…………………………冗談だよね? ね?






















とポンズか。 二人して何処いっていたのだ?」

「そうだよ! 二人がいてくれたらゴトーさんのゲーム、もうちょっと楽にクリア出来たのに!」

ゼノさんに案内されて使用人の使ってる建物に連れてこられて早々、中で待ってたクラピカに声をかけられて、ゴンに詰め寄られました。

「おいおい二人共、若い男女が人目を忍んで、だぜ? 聞くだけ野暮ってもんだろ?」

そしてレオリオ、君とは一度本気でやりあおうか?

「ちっ、違うわよっ! そんなんじゃないったらっ! ちょっとゼノさんにお茶をご馳走になってただけっ! それだけよっ!」

ポンズも、そんな慌ててたら逆になんかあったみたいに思われるよ?

「……じいちゃんと?」

「お、キルア。どうやら無事に再会出来たみたいだね」

キルアがゴンの後ろから出てきた。
最後に見たのと同じ格好で。

「良かったね、キルア」

「お、おう」

ポンズの満面の笑みの祝福に真っ赤になってるキルア。
……マセガキめ……って。

「ん? 二人とも、どうした?」

クラピカとレオリオが固まってる。

「お前達……ゾルディック家の人間とお茶、してたのか?」

「……なんと豪胆な」

お、なかなか失礼だね二人共。

「最初は同じように思ってたけど……結構いい人だったわよ、ゼノさん」

「だろ? じいちゃんは仕事以外じゃ普通のじいさんだからね」

「「そ、そうか」」

「そっかー。俺も会って見たかったな、キルアのじいちゃん」

ゴン、僕が言うのもなんだけどなんかズレてるよね?

「ま、はやくいこうぜ。ここにいるとおふくろがうるさいからさ」

結局、キルアがせかしてくるから皆して使用人の家をでた。
なんかオールバックの眼鏡の人に睨まれた気がするけど……ま、別にいいか。
キルアの使用人だって言ってたし、坊ちゃん連れてかれて面白くないんだろうね。

「……キキョウさん、怖いからなぁ」

それから町に戻って、ゴンがヒソカに一発入れたいなんて事を言い出して、そんなゴンにクラピカがヒソカ本人から9月1日にヨークシンにいくって話を聞いたって事を教えた後……

「さて、これから私は本格的にハンターとして雇い主を探す」

クラピカ本人はそこに集まる幻影旅団が仇というのと、その時期に行われるオークションで仲間の目が取引されるかもしれないのでコネクションが欲しいらしい。
どっかの組に雇われる事になるんだろぉなぁ……

「俺も、故郷に戻るわ」

レオリオも帰って、医者になる為の勉強するらしい。

「ポンズに開いてもらった道だからな。絶対国立医大合格してやんぜ」

「うん。がんばってね」

「期待してるわ」

ゴンとポンズの応援に軽くおうって答えたレオリオ。

「じゃあ皆、また会おうぜ」

「そうだな。次は……」

『9月1日、ヨークシンシティーで!!』

























「それで 、クラピカとレオリオはいっちゃったけど、私達はどうするの?」

飛行船に乗った2人を見送って、残ったのは私を含めて4人。
ゴンくんとキルアはその辺あんまり期待できそうにないから、っていうかなんかヒソカとゴン君の実力差に関して熱く激論してるから に聞いてみたんだけど……

「たぶん行き先はあの二人と一緒でいいと思うんだけど……ちなみにポンズ、持ち合わせはどんなもんかな?」

「…… 、暫く食事おごってくれないかな?」

「……見返りは求めてもいいのかな?」

「……か、身体で……」

「そんな懐具合なんだね」

「め、面目ないです」

結構本気でそれでもいいと思ってたんだけど……
でもホント、結構やばいなぁ。

「お、ポンズも金ないんだ?」

とか言ってたらゴン君とキルアが戻ってきた。
……お金無いの、聞かれてたみたい。

「あ、うん……二人も?」

「あぁ。だから次の目的地なんだけど……」








神様、 についていくの、思ってた以上に辛そうです。
だって、次の目的地……





















「とりあえず修行と金稼ぎをかねて、天空闘技場にいこうぜ」








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